日本ハンディキャップ論
2013-03-22
資料本 小和田氏関係
日本ハンディキャップ論というのは別に小和田氏の持論でもなんでもなく、小沢一郎も同じようなことを言ってたことがある(日本改造計画を書いた頃だったかな?ちょっとウロですが)。
中身を読めば、大半の人は「そうだろ」と言うようなことである。
しかし、ネットの特に皇室関係では、なぜだか真摯な国論とはかけ離れて、小和田氏を叩く道具にされている。
しかも、論の中身がめちゃくちゃ。
これについて考察している人がいるので、そのサイトをお教えしよう。
「うふ」と笑ってしまう,絶対。
http://sassasa1234.seesaa.net/article/113918447.html
要するに「日本ハンディキャップ論」とは、もともと雑誌『プレジデント』の対談(1993年)において、小和田外務次官(当時)が東京芸大の平山郁夫氏に「日本の今後行くべき方向は?」と質問されて答えた「3つの選択肢」
(1)極東の特殊な国として生きる
(2)普通の国として生きる
(3)ハイディキャップ国家として生きる
のうちの一つなわけで、
簡単に言ってしまえば「『吉田ドクトリン』(軽軍備・経済発展重視)を今後も続けていくという発想」に過ぎないわけです。
つまり、「日本ハンディキャップ論」とは、湾岸戦争当時の「国際貢献」を思い出せばわかるように、「日本は軍事による国際貢献の代わりに経済による国際貢献をします」というだけの話。
軍備によって国際的発言力を持つことはしないが、その代わりに経済力で国際的発言力を持つようにする、ということであって、「中国・韓国への謝罪賠償」なんぞ一切関係ナシ。
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海竜社 タイ の話もおかしいw
ま、そんな繋がりもあるのかしら?
ともあれ、
小和田氏の講演や著書をきちんと読めば、殆どの人は小和田氏が某サイトで言われているような馬鹿馬鹿しい論を主張するような人ではないことがわかる。
こんな知恵も学歴もない婆さんでも、「そんな簡単なことではない」というくらいはわかるのだから、ましてここに集う真の皇太子ご一家ファンに於いてをや。
中庸の人
2013-03-22
資料本 小和田氏関係
いよいよ雅子様のお父上の登場ですw(「外交とは何か」より)
お妃様におなりになった順に並べたのですが、小和田氏が真打みたいになってしまいました。
が、さすが真打にふさわしいお方です(今上陛下には悪いのですが)。
今上陛下は過去に「日本の今日ある繁栄は鎖国をしていたから」みたいな発言をされたことがありますが、小和田氏は「日本外交の悲劇」を「鎖国」から「帝国主義外交が華やかだった頃の国際社会」へいきなり放りこまれたからと言っています。
「ある時期のある国の状態」というものを注視するのではなく、時は流れ国は変化していくことを常に頭においています。
同じ鎖国という言葉のウェイトが、考え方の上で全然違う認識の下で使われている。
意識が違います。
その息子と娘が結婚して子が生まれた、しかし息子は次の天皇で、娘は今長い療養中、子は女の子だったので、大事にされているようでどこか疎んじられている空気も感じる、そんな時にも異国の空の下、お仕事をされている方です。
はっきり言って、小和田さんの本を読むまでは、娘を嫁がせたことを後悔されているのではないかと思っていました。雅子様だけでなく小和田さんに対する誹謗中傷もひどいです。
2chだけかと思っていたら、保守の大御所と言われる上智大学の教授まで、堂々と悪口を書いた本を出してます(これについてはずっと後になりますが書いてみたいと思います)。
というより、名の売れた大学教授がこんなトンチンカンなことを文字にして発行しているから、よく検証しもせずに、いかにも知ったふうに、悪口雑言をブログに書くのでしょう。
京大における小和田恒氏講演
2013-03-22
小和田氏講演会
これ、私も聴きに行きたかったです。
人に会う約束があったので・・・残念無念(涙)
で、2chで探してきました。
書いたご本人がどなたかわかればいいのですが、2chですから、拾ってきたことがわかるように、そのままコピペします。
たぶんお聴きになった方の感想だと思いますけど、それもそのままいただきました。
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252 : 235 : 2011/12/15(木) 17:52:51.16
講演の最後に学生さんが2人質問してました。
「国際的に活躍するためには何が必要か?」
小和田さんは、「国際社会の役に立ちたいという志を忘れずに」「自分とは違う価値観に触れること、他流試合を積極的にすること」と言っておられました。
254 : 235 : 2011/12/15(木) 17:57:58.09
>251
2時間近くずっと立ちっぱなしでお話しされてて、お元気そうでしたが、やはりお年は重ねられておられるなという印象はありました。
お話も、本当に「世界の知性」という感じで、点皿とは全く別次元の方でした。
311 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/15(木) 20:27:04.73
>304
小和田さんは、「同じ価値観の仲間内で『そうだよねえ』『そうだよねえ』と言い合ってるのは気持ちは良い。
でも、それでは・・・」みたいなこともおっしゃってました。
平成4人組に聞かせたい。
411 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 00:46:32.10
①小和田先生の講演について
法学部の酒井教授が前座を務められまして、簡単な経歴のご紹介。
続いて、ハーグでのご活躍内容と、国際法既修の前提で話します、と前置き。
(分割して投稿します)以下講義の内容要旨。
一般に国際司法裁判所といえば、領土紛争などの古典的紛争を戦争によらず解決する目的でできたとされているが、現代の実務は拡大している。
412 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 00:51:01.49
②個人の人権や男女差別、環境問題、刑事司法手続などこれまでは国内法秩序のものが、条約違反だとして国際法秩序とぶつかる現象が多発するようになった。
グローバリゼーションの結果であると同時に、世界が交通通信で近くなってきた。
その解決に15人の裁判官で、一事件につき3から10年かけて審理している。
413 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 00:55:12.11
③審理は極めて丁寧に15名全員がレポートと討論を繰り返し、所長の小和田氏とて批判されることもあり、全く対等に議論を進める。
バックにある思想は、世界の主要な文明形態と法体系を代表し、その国の最高の司法の専門家が、熟慮と時間をかけて判決することで、判決の説得力に重きをおくことこそ重要、というもの。
415 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:00:15.98
④つまり国内の裁判所のように判決に強制的に従わせる執行機関を持たないだけに「説得力」でこれを担保する必要がある。
(注:ここに小和田氏の真価を見る思いがした。力でなく、論理、説得力で平和をもたらそうという思想。尊敬させられました。)
小和田氏の言葉:「“世界の良識”による決定であること。裁判官15人の知恵の集約であることが一番大切だと考えている」
416 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:04:57.13
⑤よく国際司法裁判所は政治の妥協の産物だ、という人がいるが間違いである。
いま捕鯨を巡り日本とオーストリアで紛争が付託されているが、この場合、当事国の判事は忌避するか、逆にお互いの国から一人ずつ臨時で審理に参加するか、当事国は選択できる。
オーストリアは自国の裁判官を派遣し、日本も私がその役になった。
合計15名+臨時の裁判官1名で審理する。
419 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:11:03.53
⑥この場合でも、必ずしも自国の事件に有利な判決をするわけではない。
過去には、自分の出身国を敗訴にする判決に賛成した判事もいた。
自国のためにだけ働くのではないことが基本原則にある。
今痛感するのは仕事量の増加。
英米法の格言にある、「遅れた判決は正義を実現しえない」
420 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:15:53.05
⑦前レポにあった方も書かれていた質問の回答補足。
「世界で活躍できる人間になるためにはどうしたらよいですか?」
1)世界のために役に立ちたいとおもった初心を忘れないこと。
東大で30年ほど教えてきたが、卒業してしばらくすると迎合してしまう学生が多い。
初心を貫徹することはよういなことではない。
422 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:20:20.82
⑧2)武者修行せよ。
私が東大を出たとき、助手で残るよう教授に誘われたがお断りした。国際的に役に立ちたいと思ったからだ。
その後、40年外務省にいたが常に日の丸を背負って仕事をしてきた。
「あの日本がいうなら仕方ないや」と外交交渉がうまくいく場面も多かったが、自分の努力や能力で交渉が成功した、とは一度も考えたことはない。
423 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:23:42.93
⑨ハーグに来て、日の丸を背負わずに仕事をすることがいかに大変か、公然と同僚から批判が飛んでくることもあるし、そのなかに伍してやってゆくことは並大抵の覚悟ではできない。
他流試合を厭わず、どんどん世界に羽ばたいてほしい。
425 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:30:13.38
⑩講義内容は以上です。以下は個人的感想です。
国際司法裁判所の仕事は、日本を代表して、日本の権益に沿うような判決にするものでは全くないこと。
そこを竹島問題でも韓国は知るべきでしょう。
堂々と韓国人裁判官を審理に加え、対等に審理できるシステムになっているのです。
431 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/12/16(金) 01:38:09.19
⑪小和田先生の凄いところは、英仏両言語で判決を書き、議論を尽くすことへの信頼があればこそ、所長に選ばれたことです。
普通の職業裁判官にはまねができません。
この敵をも説得する知性と人間性はわずか110分の講演でしたが、論理明晰な内容に圧倒されました。